公務員時代の僕に今伝えたいこと

公務員時代の僕に今伝えたいこと

こんにちは。

BLUE SALMON 代表の 貮又 聖規 です。

今日は、公務員時代の自分に向けて、今だからこそ伝えられるメッセージを書きたいと思います。

2010年12月、まだ役場に在職していたころ、僕はうつ病を発症しました。

遡ること2008年、僕は、白老町役場職員として、初めてJTB北海道への出向を言い渡されました。

時の町長は、白老町を観光のまちにするという公約を掲げ、そこに観光の専門職を養成する目的で、僕が抜擢されたのです。

そこでは役場職員としては経験できないような多くの知識やノウハウを多分に吸収することができました。

たった1年の任期の中で、5部署を経験させてもらう過程で、旅行会社が自治体に求めるものは一体何か、ということが見えたのです。

そのノウハウを生かす形で、2009年、白老町役場に戻り観光の専門職として、多くの団体バスツアー等の誘致に成功し実績をあげました。

そこから、新聞やテレビ、雑誌などの多くのメディアから白老町の戦略的観光がスポットライトを浴びることとなりました。

その一方で、この「稼ぐ観光の取り組み」は、公平公正を重んじる役場組織の中では、「なぜ〇〇ばかりをひいきするのか」という批判的な考えが多く、なかなか理解されがたいものでした。

自分の戦略としては、「まずは一者だけでも成功事例を作り、そこから他の観光事業者の底上げにつなげたい」という一心でした。

しかし、前述のとおり、周りの職員との齟齬が生まれ、だんだんと、僕は浮いた存在になっていきました。

最後は、自分がやっていることが正しいのかどうかの判断さえ、できないような精神状態に追い込まれていたと思います。

それでも事業者の皆様のため、と走り続け、自分の心が悲鳴を上げていることにすら気づけないうちに、僕は倒れました。

あのときの自分に、今の自分がかけてあげたい言葉がこちらです。

”周りの雑音は気にするな。ただまっすぐ自分の信念を貫き通せ。ただ、正しいことをしていても、必ず報われるわけじゃない。嵐の日が過ぎ去れば、いつか穏やかな日常を取り戻すことができるように、その機をじっくり待つということも大事だ。焦るな。そして一番は、どんなにつらい時でも笑顔を忘れるな。そのしかめっ面があだになるぞ。”

今の僕は、「表情が柔らかくなったね」と褒められることが増えました。

これは、家族の絶対的な支えがあるからこそです。

この穏やかな気持ちを常に心がけてこれからも生きていこうと思います。

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